生活にもろもろ変化があり、1年半ほど更新が止まっていました。
息子へ小3の頃に渡してみた本です。
中身はほぼすべてマンガですが、内容はコンパクトかつ本格的。
夏休みの自由研究に取り組む際、参考になるかなーと思って渡してみました。
科学的な考え方・まとめ方も身につけてくれるといいなと目論んでいました。
『満点ゲットシリーズ ちびまる子ちゃんの自由研究』
(さくら ももこ (原著), 沼田 晶弘 (監修)/ 集英社)
どんな本?
表紙には小さく「テーマの決めかたから まとめかたまで」と書いてあります。
実際、マンガ形式でわかりやすく研究や調査の進め方が解説されています。
終盤には発表するときのコツまで書かれています。
何かに強い興味がないとテーマ選びはなかなか難しいかもしれませんが、
「カレーに何をかけたら美味しいか」など、
「ちびまる子ちゃん」のキャラクターたちの性格に合ったユニークな研究テーマが紹介されています。
「研究」というとイカメシイ雰囲気がありますが、「こんなものも研究になるのか!」とテーマ選びのハードルが少し低くなるかもしれません。
構成
ほぼ全編にわたりマンガが書かれています。
マンガのストーリー自体は、夏休みの自由研究のテーマ決めに悩んでいる まる子が
周りの子どもたちと会話しながらテーマを決め、調査を行い・・・と進んでいきます。
ここは「ちびまる子ちゃん」の世界に閉じています。
章のまとめとして、小学校教諭の沼田先生が読者向けに解説をするパートがあります。
このパートもマンガ調なので、とてもわかりやすいです。
マンガのセリフ(ふきだし)には ふりがなが振ってあり、カタカナまで読めれば問題なく読めます。
ただし、マンガの絵として表などが書かれていることはあり、そこには ふりがなはありません。
ストーリーは次のような流れで進んでいきます。
ステップが進むにつれて出てくる まる子の悩みが解決されていくようなスジです。
・テーマを決める
・仮説を立てる
・実験や観察をする
・仮説と結果をもとに考察する
・研究をまとめる
科学に限らず、研究の流れの基本通りになっていますね。
自分としては特に
「まず仮説を立て、その検証のために実験や調査をする」
ということを学んでほしかったので この本の購入を決めました。
研究に限らず、ビジネスでもスポーツでも何でも、
目標を達成する確度を上げるには必要な考え方だと信じているからです。
子どもの感想
うちの子どもたちはアニメ「ちびまる子ちゃん」をほとんど見たことがないため、
キャラクターとしてはちょっと馴染みが薄いようでした。
それぞれのキャラの特徴をもともと掴んでいるわけではないので、
花輪くんはお金持ちで、野口さんは暗くて、藤木はヒキョウで・・・というところから初めて知っていくような感じでした。
もともと「ちびまる子ちゃん」が好きなら もっと楽しく、かつすんなりと内容が入ってくるんだろうなと思います。
夏休みの自由研究に役立ったかというと、我が家ではビミョウな感じでした。
小学校3年生のときは「身近にある石」のようなテーマで、
どんな石がなぜあるのか、というのを仮説も立てながら進めていたように見えました。
ですがその考え方や態度が身についているわけではないようで、時間が経って学年が上がっていくと特に意識はされず。
自由研究でもwikiのコピペのようなまとめになってしまっていました。
子どもは、あるとき「できるようになった」「身についた」と大人の期待が叶ったように思えたことも、一旦できなくなったりするので難しいですね・・・
子どもに限らないのかもしれないですけど。
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