小3息子が自分で選んだ本です。
迷路だし、マンガだし、面白そうだと思ったのでしょう。
書店で立ち読みしていて、そのまま続きをやりたかったようなので買いました。
『マンガでわかる! 10才までに遊んできたえる算数脳めいろ260』(川島慶(著)、高濱 正伸 (監修) / 永岡書店)
どんな本?
迷路を解くことを通して、考えることを好きになってもらうというのがコンセプト。
考えるのが必要なのは算数に限らないですけどね。
迷路を難しくしようとする場合は、ゴールまでを長くしたり、線を多くして行ったり来たりさせることが考えられます。
この本の迷路では、先に進む際の条件を複雑にすることで難易度を変化させています。
著者の川島さんは算数オリンピックの問題作成もしている方。
セクションごとに親向けの解説が載っていますが、迷路の作問の意図が書いてあり面白いです。
表紙には鍛えられるポイントとして
図形センス、空間認識力、試行錯誤力、発見力、論理性、要約力、精読力、意志力
とあります。
迷路を進んだり戻ったりしながら、トライアンドエラーすることを期待できますし、小さく失敗する経験を積めるのも良いです。
迷路に取り組む前提として、異なるルールをいくつも把握していくことになるので、条件を理解して問題を解決するというメタな能力にもつながります。
構成
タイトルには260とありますが、掲載されているのは258問です。
同系統の迷路が4問セットで並んでおり、4段階で徐々に難しくなっていきます。
解答は4問セットの後に載っています。
そもそも根気がないというか、考えようともしない子の場合は、わからなかったらすぐに答え見そうな気もします……
セクションごとの合間にはマンガが挟まっていて、ストーリー調になっています。
また「おうちのかたへ」という、解いた迷路が算数や数学にどう役立つかの解説も載っています。
全体を通して漢字には ふりがな が振ってあり、カタカナまでマスターしていれば取り組むことができます。
子どもの感想
「簡単と難しいの割合は半々くらい」とのこと。
同じセクションの問題での難易度差もありますが、問題の毛色によって得意・不得意もあるようです。
解答は「どうしてもわからないときは見る」と言っていました。
数日に渡って本を手にしているのを見ているので、楽しめてはいそう。
今は大人も含めて、インスタントなものに囲まれて暮らしています。
どんどん深く考えなくても良くなっています。
コスパよく、最短最速で最大の成果を出すことを考えてしまいます。
子どもは子どもで、それなりのタスクを日々抱えています。
遠回りしたり失敗しながら、じっくり時間をかけて取り組むという体験が少ないように感じています。
せわしない。
この本がゆっくりと考えるためのきっかけになってくれるとありがたいです。
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